前回の 読書メモ: 世界標準の経営理論 - 第38章 企業組織のあり方と経営理論 の続きを読んでいきます。
おっ、ようやく第5部の最後の章となったようです。 でもまだ若干ページ数あるようなんですけども、次はなんだろう。
(先をちらっと・・・)
なるほど、第6部が2章分だけあるみたいです。
ちなみにここの章の一番頭に、
経営理論はビジネスを説明できない
とあって、なんか既視感あるんですよね。
これはあれじゃないですか、エンジニア界隈でいう「完全に理解した」「なにもわからない」「チョットデキル」の流れの、 なにもわからない、みたいなことじゃないんですかねw
https://togetter.com/li/1268851
「ここの理解少し間違ってるよ」などあれば、どしどしご指摘いただければと思います。
第39章はまとめるとこんな感じの内容でした。
他の章に比べると、まとめちゃうと圧倒的に少ないですw
今までビジネスに焦点を当てた話だと思っていたが、そんなことはなかった・・・?w
たぶん今までよりも粒度の大きい話、って意味なんでしょうかね? この3つについて見ていった章のようです。
以前出てきた事業機会の捉え方(発見型か?創造型か?みたいな話 from 第37章)と同じく、 ビジネスプランは厳密に計画すべきか(計画派)、まずは計画を立てずに行動すべきか(行動派)、という考え方の違いがあるそうなんですが、 そもそもビジネスモデルがはっきりしてないと、ビジネスプランニング説明しづらくない?みたいなことのようです。
じゃあビジネスモデルって何なのかっていうと、これもまた定義が曖昧で、 さらに様々な要素・関係性をつなぎ合わせたものだそうです。
なので ビジネスモデルとは、ビジネスの全体像を描くものなので、個々の要素を説明する経営理論では説明が難しい よ、とここでは説明されています。
なるほどなー。 確かにビジネスモデルをどうやって生み出すとか、そういう類のものが1つの理論で理論化できるんだったら、 みんなそっちを参考にしてどんどん気軽にビジネス立ち上げちゃってるだろうし、 ビジネスモデル自体を説明していくのって難しいだろうなーというイメージです。
ひーw
ここまできて、梯子を外されるようなワードが出てきてます。
ビジネスの目的とは何か?という問いがこの章の後半でされていて、 我々は世界共通のコンセンサスを持っていないよ、と触れられています。
事例が紹介されていて、ビジネススクールの学生に「ビジネスは( )のために」という部分を埋めてもらう問いをしたそうな。
さらに言えば、環境問題を解決したいだったり、創業者の自己実現かもしれない、と、 ビジネスの目的は人それぞれ全然異なるものので、 (少なくとも規範的な) ビジネスを説明できる理論はない 、と筆者は触れています。
な、なんだってーw
一部でビジネスの目的は、 ビジネスの価値を最適化すること、よりよく生きること、つまりは幸せのこと では? という問題提起がされているそうで、それが近年言われているウェル・ビーイング( well-being )という言葉だったりするんだそうです。
理論よりも先行して、多くの経営者がビジネスの目的はステークホルダー(関係者)の幸せを追求することだ、 と主張したり、ビジネスと幸せを同期させることに、経営学社が注目を持ち始めた段階、だそうです。 ふーん、そうなのかあ。
ストレートだー。
まあ確かにビジネスの目的がバラバラでコンセンサス取れてない以上、 それに関する理論っていうのも難しい話で、 これは自分自身がちゃんと考えていくべきところなんでしょうね。
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